β2インターフェイス
デスクトップ上にあるアイコンは"ごみ箱"と"スタートガイド"のみで、すべての行動は左下に配置されたスタートボタンから始めることになります。

工学デザインの観点から考えるとインターフェイスの配置は「左より右」が良いとされています。これは人間の目が「左上〜右下」に移動することが多いとされているからです。Vistaではサイドバーを右側に配置したことにより、加重バランスは確実に右にありました。
長年、MAC OSで採用されてきた右側のインターフェイス設定。ついにWindowsにも、という流れなのでしょうか。
ドアノブは丸い
行動の"核"となるスタートボタンは丸くなりました。これまでずっと四角だった重要なボタンの形が変わるのは、大きな変化といえます。思わず押してみたくなる、きっとそんな気分に駆られるデザインです。
スティーブ・ジョブスが"MAC OS X"のインターフェイスを「画面にはとても見た目のよいボタンを配した。思わずなめたくなるだろう。」と言いましたが、Windows Aeroのスタートボタンもなめたくなるデザインに、ウィンドウは「細かく切ってあんみつ付けて食べたくなる」ものに。
内部はプルダウン式のメニューで構成され、スタートメニュー内ですべての操作を完結させます。これは窮屈、新たにメニューが開く以前の方が使い勝手が良かったです。ユーザー切り替え、シャットダウン関係は右下に追いやられ、ボタンも小さい。初めて触れたときは、どこから終了させるのか分からなかったほど。
結構重要だと思う機能ボタンの配置が分かり難かったり、カスタマイズできないのであれば、改善する余地はあるかもしれません。
見た目は重要?
スタートメニューの他にも、コントロールパネルやドキュメント内などでメニューの構造化がされています。特にコントロールパネル部分は徹底的に階層化され、目的に行き着くまでの手順が増えました。確かに分かり易くなりましたが、少々使い勝手が悪いです。
Vistaのインターフェイスは本当に進化したのか、見た目という点では言えるかもしれません。しかし実際の使い勝手は見た目に左右されるものではありません。ここでクラシック表示に切り替えてみます。
Vistaの機能はそのままに、インターフェイスは2000以前を彷彿とさせる画面になります。ウィンドウは角張り、ボタンもすべて小さくなりますが、使い勝手はWindows Aeroに引けをとらない完成度があります。
しかし半透明処理がされないクラシック表示では、ウィンドウの専有スペースを多く感じたり、グレー主体の画面は全体に厚ぼったく感じます。Aeroの見た目の利点は、そういったものを感じさせないところにあると思います。
革新的、とまでは
新しく採用されたユーザーインターフェイス「Windows Aero」は革新的進歩、とまではいかないものの、実用性と見せるデザインを両立させています。クラシック表示にしてもデメリットがない、と言ってしまったら終わりです。
ウィンドウを3D表示にするフラップ機能など、プレゼンテーション用のお遊び機能もたくさん盛り込まれています。そういったものを含めて愉しめれば良いのだと思います。
もし発売までに時間的余裕があったのなら、スキンの用に一瞬で見た目を変えたり、ユーザーがボタン配置などを自由にカスタマイズできるような柔軟性が欲しかったと感じます。もう少し先のOSは、使う個人で全くインターフェイスが異なるオーダーメイドデザインが可能になるかもしれません。
