すぐ分かるWindows Vista

紅茶に浸したマドレーヌが、幼かった頃の記憶を強烈に蘇らせるように.....マイクロソフト社の最新オペレーション・システムは、はじめてパソコンに触れたときの胸躍る興奮へ、もう一度飛び込むことができる「新しい窓」かもしれません。

大きなバージョンアップ

Windows XPの後継としての「Windows Vista」は、その発売から5年ぶりの新しいWindowsです。内部カーネルは「WindowsNT6.0」、GUI(視覚的ユーザーインターフェイス)やセキュリティ、既存アプリケーションの大幅なアップデートを含む、全く新しいOS(オペレーションシステム)です。

Windows 2000 NT5.0
Windows XP NT5.1
Windows Vista NT6.0

カーネルの比較表でも分かるように、「2000」と「XP」では大幅な変更は加えられませんでした。既存環境の大部分を占める「XP」は「2000」を改良したマイナーアップバージョンという位置づけになります。

「Vista」のカーネルはNT6.0。ほとんど主要機能が変わらない「2000」から数えれば、およそ8年ぶりのメジャーアップバージョンになります。

リリースの遅れ

蝉のごとく地中に長らくいた「Vista」の開発コードは「Longhorn(ロングホーン)」。2004年後半、遅くとも2005年中には発売を予定していたはずが、大幅な延期となりました。その理由はどうとあれ、良き期待となって帰ってくることを望むほかありません。

GUIの進化

使用していて楽しくなるようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)を提供するのは「Windows Aero」の呼ばれる技術です。実際の使用感としては「MAC OS X」を否が応でも連想させてしまいますが、ウィンドウをしめる「×」ボタンやスタートメニュー部分など大幅な変更が加えられていました。

DirectX9(標準で10搭載だがGUI部分はおそらく9)の3Dグラフィック機能を融合させた操作感は、これまでまったく異質で楽しいものとなっていました。NT5.x系から見れば革新的と言ってもよいでしょう。以下、実際に使用して気づいた主点。

「わざわざウィンドウを終うのに大げさな動作はいらない」と思う方もいるかもしれません。大丈夫です、クラシック表示は健在でした。一見しただけでは「Windows2000?」と思うほど素晴らしかったです。

新しいもの

私がVistaの新要素で一番インパクトを受けたのは、「メイリオ」という、日本語フォントの搭載です。映画の字幕で使われるようなフォントを温和しくしたようなデザインの新フォントは、GUI全般で使用され、現在の「MS Pゴシック」と比較して格段に可視性、可読性が向上していました。

アンチエイリアス処理がなされた、美しい「MAC OS X」の日本語環境にも引けを取らない「メイリオ」。どんなに技術が発展しても、提示される文字ですべての情報を得ている人間であるが故、この変化の影響はとても大きいと思います。

アプリケーションのバージョンアップ

タブブラウジングに対応した「Internet Explorer 7」はじめ、多くの既存アプリがメジャーアップを果たしています。

新テクノロジの数々

Direct X10をはじめとする技術分野でのS新テクノロジ。

眺望

「Vista(ビスタ)」とは英語で「眺め、展望、見通し」などの意味を持っています。公式見解では, 『混乱を解消し、あふれる情報を整理し、未来を垣間見せる。』とのこと。次期OSの名称が発表されたとき、賛否両論が飛び交いましたが、それは重要な議論ではない気がしました。

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